ブログ戦略

まあ、大きい企業でもないし、
小さい組織ほど、顧客との親近感が最大のメリットなわけで。


その親近感をどうやって出すか。


そんなわけでエーのブログ再編計画が始まったわけですが。


まあ考えてみると、建築アトリエ系のHPは数多く見てきたが、
決まって体裁は「作品集」と「主宰がいかにすばらしいか」です。


アトリエ=トップダウン型組織の等式が、ほぼ成り立ってしまう業界の中で、
そこで働く「スタッフ」に焦点を当てるものは少ない。


現に、スタッフブログなるものはほとんど存在せず、
あっても中身は雑誌掲載やらオープンハウス告知やら、Newsである。
なにを隠そう、エーのHPは現状それなのだが。


だが、実際、クライアントに対峙するのは十中八九スタッフなわけだ。
クライアントのみならず、就職を希望する学生や中途枠の社会人も、だ。


それらの人々にとって大事な情報は、
「主宰がいかにすばらしいか」より「スタッフの人間性」や「会社の雰囲気」なのだ。
これを考えるに、建築アトリエのHPというのは、実に人間味がない。


これは勝手な妄想だが、「アトリエ」に敷居の高さを感じている人は多いのではないだろうか?
才能やセンスにずば抜けた集団、悠々自適、好き者、こだわり性、変わり者、とっつきにくさ・・・


まさに私が、エーに当初そんなイメージを抱いていたのだ。


でもまあ、身の回りにいるのは、普通の人たち(とは言ってはいけない気がする)
エーはことさらに、ボスのいう「庶民育ち」、よく言えば、身近な存在。


他のアトリエがどうか知らんが、少なからずエーはそれを売りにすべきなのだ。
シンプル解を求める設計思想や実験的であろうとする姿勢からして。


趣味・趣向・性格・思想・生き方・日常・非日常・知識・知恵・センス etc.
ブログというツールはその人を理解するに必要な情報を一発で表現できてしまう。


そして、文章がその人の人間性を率直に表すこともしかりだが、
書き手にとっては、日頃言葉にせず溜め込んでいるうっぷんたちを整理し、消化する、
あるいは、どっかどうかで役に立ったり、社会へのメッセージを秘めていたりする。
設計思想うんぬんかんぬんを語るより、より身近で具体的なのだ。



というのは、半ば夢物語で、
実際、誰が書くのか、ホントに書くのか、続くのか、リアリティを持って考えると実に遂行困難な命題である。
習慣化、業務化、インセンティブ/罰則制、当番制、システム化、人的制御、もろもろ達成するプロセスを考えてはいるが、
見て楽しい、書いて楽しい、そんなおちゃめなブログを構築するには、どうしたらよいものか。


とまあ、性格や仕事状況を考慮しつつ、ゼロから人のマネジメントにトライしていくのは楽しいです。
あきらめず、キレず、あらゆる状況を想定し、予めシナリオを組んでおく、あとは地道な努力。これに尽きる。


前に褒められた?一言。
「おーがさん、仕事の出し方うまいよね。最後にちゃんと逃げ道を残しておいてくれてる。」


最近、分かったこと。
逃げ道は用意しちゃダメ。みんな逃げる。逃げないように道をつくることが重要。


一番下っ端の立場で、これからどうやってコントロールできるようになるのか。
いつか、できるようになったあかつきには、本出そーと。