人生が、

たった一度きりだということを強く意識する。

『企業に行きたい。』

なんであれ、企業に入ってそれなりにビジネスの中で生きてみたい。

正攻法なら、間違いなく入る。

そしてそこで、自分なりの答えなり疑問をみつけるハズだ。

今の自分に欠けている要素を企業で身につけ、

それからBabaさんとこに戻るなり、独立するなりしたらいいじゃないか。

数ヶ月前まで、そういうプランだった。



しかし、

今それを選択するには余りあるデメリットが存在する。

いつの間にか、私の中ではBabaさんがなくてはならないになっている。

同世代だったらもはや恋だ。

だから、Babaさんが今のBabaさんでなくなることに想像できない。

Babaさんの元で働き、成果を出し、本当の意味で認めてもらう。

頼られる存在でありたい。

それが、今の一番の願いであり目標であった。



でも、もはやそれは叶いそうにない。

状況がそうさせてくれない。

『そりゃあ、もっと走り続けていたいさ』と言った。

絶望に近い感覚を覚えた。

私がどれだけ『まだ走り続けてください』と頼んでも、いや、もはや頼むことすら酷だと思う。



状況を受け入れなければならない。

そして、Babaさんの期待に応えたい。

気持ちは大きい。

しかしリスクも。


不安だ。

もし自分がうまくやれなかったら。

組織がダメになってしまったら。

一端の若造があと2、3年でどうにかできるのか。

Babaさんを越えたい、自分の中のBabaさんという壁を。

それに伴う、不安と恐れ。

やる気はある、もちろんある。

しかしそれだけで乗り越えられない不安が自分を支配している。

だから、まだYESといえない。



でも、もはや一時もムダにしたくないのは確かだ。

Babaさんがまだ今のBabaさんであるうちに、見ておきたい、習得したいことが宇宙ほどある。

だから、今すぐにでも働きたい。

責任を、責任を持ちたい。

自分の仕事に。



勢いで入れるほど、建築オタクでもない。

全く検討違いな方向に進むかもしれない。

自分が生涯追い求めたいのは、物としての建築ではなく、システムとしての建築だ。

そして人や社会を変える力。

それを追い求めるのに、Aは、特に2、3年後のAは適切なんだろうか?



2、3年後、自分がどうしているか今は想像もつかなくなった。